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【めぐみ】PFF 2019準グランプリ作品 私の名前はなんでめぐみなの? 是枝監督も制作に携わった家族の複雑な模様を表す人間ドラマ

⭐️⭐️⭐️☆☆/3点


今回はPFFの2019年度の準グランプリの受賞した【めぐみ】について紹介していきたいと思います。

早稲田大学の実習で作られた今作ではあの是枝監督も制作として携わっています!


目次

監督

あらすじ

感想

まとめ


監督

今作のメガホンを取ったのは、道岡円香さんという女性監督です。


早稲田大学の映像制作実習で作られた作品で、その関係で早稲田で講師をしている「万引き家族」でお馴染みの是枝監督も制作に携わっています。

まだ若い監督さんです。


あらすじ

高校生のめぐみは母親とその再婚相手と暮らしていた。

学校では美大を目指して受験勉強に励む普通の高校生。

時々会いにくる父親にも会ってコミュニケーションはとっていた。


父親とのデートの日。

一緒にカフェに行き,美術館に行きホテルに泊まりどこにでもいる普通の親子。


父親とのデートの後いつものように家で母親とご飯を食べる。

なんとなく父親とのデートはどうだったのか聞かれ、適当に答える。

すると母親は離婚した夫への不満が溢れ始め悪口を次々とこぼす。


そして遂には

母:「なんであんなのと結婚したんだろう」

母:「お金はいくらもらったの?」

めぐみ:「4マン」

母:「4マン?少ないわね」

と小馬鹿にして笑う。

それにめぐみが初めて感情を爆発させる。

めぐみ:「ウッセーな。じゃあなんで結婚したんだよ」

と大声で怒鳴りそれまでたまっていた不満を全部ぶちまける。


後日、一緒に住んでいる、めぐみにとっては義理の父にあたる母親の再婚相手に相談する。

めぐみ:「恵まれてるんだろうけどさ、全然感じないんだよ。あれって私が悪いの?」

義理父:「恵は悪くないよ。全然悪くない」

そう慰められ安心する。

その後も母親とは気まずい空気が流れ、家でも会話はしない。

学校ではいつものようにただひたすら一人でキャンパスに向き合う日々を過ごし物語は終わる。



感想

まず率直な感想としては、監督の撮りたいシーンがヒシヒシと伝わってくる映画です。

この道岡監督の撮りたかったシーンが一つあってそれを撮影するために撮られた映画と言っても過言ではありません。

そのシーンはどこかというと、


ズバリ、、、



物語の後半で出てくる主人公がお母さんに激怒するシーンです。

それまで溜め込んできた怒りを大声でお母さんにぶつけます。

そのシーンは圧巻でした。

全体で30分くらいの作品なのですがこのシーンのフリにするための残りの29分じゃなかったのかと思えるくらいでした。


ストーリーとしてはそこまで目新しさを感じることはなく、よくある家族の問題にフォーカスした作品でした。

しかし、あの是枝監督が制作に携わったりPFFで賞を受賞するだけあって見応えのある作品でした。


また違和感を感じたシーンもありました。

それはめぐみが父親とデートをするシーンです。

父親のうつし方がなんとなく援助交際を彷彿とさせるような感じで最初見た時はそういう設定なのかなと思いました。

例えば、父親のアップの顔や、黒の肌着で寝ているシーンや、めぐみに封筒に入ったお金を渡しているシーンなどが生々しく違和感を感じました。


まとめ

いわゆる、自主制作映画界隈が好きそうな家族との間で揺れ動く自分との葛藤といった作品でした。

ストーリーも作風もよくある感じですが、この作品で圧巻なのがめぐみのブチギレシーンです。

作品を通してセリフもそこまで多くなく無口でクールなめぐみでしたので、感情を爆発させたシーンはより印象的になりました。

あのシーンでPFFの受賞が決定したといっても過言ではないでしょう。


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