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2020年度ぴあフィルムフェスティバル(PFF)準グランプリ「屋根裏の巳已己」 あらすじ 感想 あの名作に似ている! 監督も出演!?

皆さんこんにちは

フィルムメイト運営部です。

今回は2020年度ぴあフィルムフェスティバル(通称PFF)で準グランプリを受賞した「屋根裏の巳已己」について紹介していきたいと思います。


自主制作映画のサブスクリクション型配信サービス DOKUSO での人気投票が現在一位の今作品


一体どんな話なのか?!


掘り下げていきたいと思います。


監督

監督は寺西 涼という人物です。


デイビットリンチに大きく影響を受けたらしく、彼の「インランド・エンパイヤ」という作品に触発されて自主制作映画を撮り始めたとのことです。

東京芸術大学の術学部絵画科に通っているらしく、映画制作は東京美学校のフィクションコースで学んでいるとのことです。


脚本、撮影、編集まで全て監督一人でこなしております!!


キャスト

中川原佳晟

長谷川友香

出月 景

寺西 恵

森泉春乃


あらすじ

主人公の常石翔は彼女と同棲している。

翔は家に女性の後ろ姿の絵を何枚も飾っていた。



「誰?この女」

彼女に問いただされルが答えられない。

嫉妬に駆られた彼女はその絵をゴミ捨て場に捨てるが、翔はそれを拾い上げる。

その姿を見た彼女は翌日ベランダで自殺しているところが翔によって発見される。



翔は逃げ出すように同棲していたアパートを後にして、実家に帰省する。

実家に帰ると母親が仕事から帰ってくる。


弟のたくみはインターンでいないため、止まっていくよう勧められ、泊まることに。


翌日、駅のエレベーターで中学時代の同級生のみいこちゃんに出会う。



翔はすぐ彼女の後を追いかける。

彼女は実家が経営しているラーメン店の中へ。


家に帰った後、母親にみいこちゃんにあったことを告げる。


翌日、勇気を出してみいこちゃんの家族がやっているラーメン店へ

お店の中にはみいこの兄らしき人がお店を切り盛りしていた。みいこはお店の中でウロウロしている。

ラーメンを食べ、店を出る。


その日の夜、どうしてもみいこのことが気になる翔はラーメン屋に再び訪れることに。


すると車のドアが開いていた。

振り返るとみい子が立っており一緒に車で飲もうと誘われ飲むことに。


中学以来だねと昔話に花を咲かせて楽しく過ごす。

家に帰ると母親に「どこに行ってたの?」と聞かれ、「友達と飲んでた」と答えると不審そうな顔をする母親。


翌日、再びラーメン屋に行きみいこに会おうとする。

いつものようにガラガラの店内。

そこに一人の客が入ってきて、低い声で何かを囁く。


(ちなみにこの低い声で話しかけた男は監督っぽいですね!)


それと同時にみい子が部屋から出てきて店を後にする。

それを追いかける翔。

追いかけて追いかけて辿り着いたのは翔の部屋。

夢なのか、現実なのか

どちらかわからない抽象的な描写が見ている人たちを襲う。


ラーメン屋に行きみい子の兄に

「美衣子さんは毎年帰ってくるんですか?」

と聞くと

「いつもいますよ」

と返事される。


ある日、翔がみいこちゃんのところへ出かけようとすると

「みいこちゃんは死んだんだよ。翔が中学生のときに」

と言われる。

「知っている」

とだけ答えて家を後にする翔。


海辺でみいことの2人での印象的なシーン。

みい子が数年前、海で死んだことが示唆されます。


家に帰ると父親らしき人が帰ってくる。

母親が料理を3人分用意すると

「これ誰のだ?あんたのせいじゃないんだからしょうがないよ」

黙り込む母親。

逃げるように屋根裏にいく翔。

見つめてくる弟。




翔はそのあしでラーメン屋に向かいます。



ラーメン屋では、みいこの兄が一人で誰かと喋っている様子が映し出されます。

最後は電気が消え、誰もいない店内。




感想

冒頭のシーンから不吉な予感を感じさせる演出。

何を言っているのかわからない男の声でナレーションが入ります。

そのことから、この映画はそういったホラーチックなものなのかもしれないという予感を感じさせます。

しかし、進んでいくと主人公の過去の恋愛や家族の物語が繰り広げられ、人間模様が楽しめます。

後半にかけて、もしかしたらこのヒロインのみいこは死んでいるのかもしれないという想像はできますが、主人公は死んでいるのかという確定はできません。


終盤で主人公の父親が登場し、主人公の分も料理を用意する母親に対して

「これ誰のだ?あんたのせいじゃないんだからしょうがないよ」

と言っています。


これはおそらく主人公の翔自身もみいこと一緒に数年前に海で死んでいるということなのだと思います。

お互いの家族はそれぞれと会話しますが本当は2人ともこの世にいないということには気がついている、気がついていないのは本人達だけという設定と考えられます。


洋画で言うと、ブルースウィルス主演のシックスセンスやあんはウェイ主演のパッセンジャーズに似ているような作品でしょう。