- The Film mate
アメリカンビューティー 感想 レビュー
評価:⭐️⭐️⭐️/5
今回は「アメリカンビューティー」について紹介したいと思います。
アメリカンビューティーは1999年に公開されたアメリカの映画で
第72回アカデミー賞で作品賞を受賞しております。
作品情報
今作品は2000年に公開された。コミカルで辛辣な家庭崩壊ドラマ。アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門を獲得し、名作と言える作品です。
監督
監督はそれまで舞台を中心に活躍していた、サムメンデスが担当しました。

彼はこの作品でアカデミー賞を受賞した後、
「007」シリーズや「1917 命をかけた伝令」
でメガホンをとることになります。
当時、彼は舞台の演出のみをやっている若手演出家で映画の撮影経験はなかったのです。
しかし、今作のアメリカンビューティーの制作会社である、ドリームワークスの代表が彼の演出した舞台「キャバレー」をみて、
「彼なら映画でも十分に通用する!!」
と太鼓判を押したそうです。
そのドリームワークスの代表というのが、かの有名な
スティーブンスピルバーグ!!
だったのです。
このとき、サムメメンデスは30すぎのことでした。
この作品で評価と知名度を一気にのし上げたサムメンデスは次々とハリウッド映画の監督をしていきます。
またモテ男としても有名で、キャメロンディアスやレイチェルワイズとの浮名を流した後、
タイタニックのヒロインで有名なケイトウィンスレットと結婚します。

ちなみにこの方がケイトウィンスレットさんです。
お綺麗ですね!!!
が、もちろん離婚。
やっぱりスターとスターはうまくいきません。(泣)(泣)
その後はトランペット奏者と再婚して幸せに暮らしております。
脚本家
この作品の脚本を担当したのは、アランボールというアメリカ人です。

彼も舞台を中心に活動していた脚本家でした。
それだけではなくドラマの脚本を担当し大きな評価をえて、アメリカンビューティーの脚本を完成させたのです。
プライベートではゲイであることを公表しております。
このアメリカンビューティーをみた人は最後まで見終わると、納得するでしょうね!!
キャスト
レスター・バーナム役 ケヴィン・スペイシー

こちら、ケヴィンスペーシーさんですね。
実は彼も、ゲイであることを公表しているんですね。
これって偶然でしょうか?
それともあえてそういう人をキャスティングしているのか、、、
ケヴィンスペーシーがゲイであることをカミングアウトしたのはつい最近の2017年ですから、、まだまだこの作品の後のことです。
まあ、ケヴィンの役はゲイとはあまり関係ないですからそれが理由でキャスティングされたということはないでしょう。
後のキャストはそんなに有名な人じゃないので
チャチャっ
といきまーす。
キャロライン・バーナム役 アネット・ベニング

はーい。この人でーす。
まあ、あまり有名ではないとは思うんですけど、
ヴェネチア国際映画祭でコンペディション部門の審査委員長をしたくらいの人ですから海外では実力者として名が通っているんでしょうね!
ジェーン・バーナム ソーラ・バーチ

娘役で強烈な印象を残したソーラヴァーチさんですが、実は両親ともに成人映画の役者らしくて、その血を引いてかひかずか、今作でも盛大に脱いでおられます。
リッキー・フィッツ ウェス・ベントリー

誰??
アンジェラ・ヘイズ ミーナ・スヴァーリ

誰??part2
バディ・ケーン ピーター・ギャラガー

誰??part3
フランク・フィッツ大佐 クリス・クーパー

どっかでみたことあるけど
やっぱり、、、、、
誰??part4
あらすじ(ネタバレ含む)
広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。
しかし不動産業を営む妻のキャロラインは見栄っ張りで自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーンは典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。
そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラに恋をしてしまう。そのときから、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく。(wikipedia,https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC)
感想
この映画を見終わった時に思ったこと、それは
「伏線が凄かった!!」
です。
ミステリー映画でもアクション映画でもサスペンス映画でもないのですが、こんな伏線に感動することにびっくりしました。
この表現が正しいかわからないのですが、観覧車のような、メリーゴーランドのようだな
という印象を受けました。
最初、見始めているとよくある重厚なヒューマンヒストリーなのかと思いきや、終盤にかけての伏線の回収の仕方たるや、、、お見事!
最後まで見ないとこの映画の面白さはわからないですね。
大人が楽しめる作品と言った印象でしょうか。
また、ただ単に伏線の回収があるだけでなく当時のアメリカ社会を表したという点もヒットの一つの理由に数えられています。
特に、重要なアイテムとして挙げられているのが、
赤い薔薇!!
赤い薔薇はアメリカ発祥のもので、劇中では
「豊かな家庭の象徴」
「官能の象徴」
として描かれています。
どこでどういう風に使われているかも映画を見ながら確認してみてください。
印象的なカットになっております。
今作の当時のアメリカ社会における意義(ネタバレあり)
当時のアメリカにとっては最高の皮肉作品になったのが斬新でアカデミー賞を受賞するに至ったと言えるでしょう。
妻の話にストレスを感じ、娘の友人に恋するロリコン親父
綺麗な庭や高級家具を大事にする妻
親に反抗できないが、実はマリファナをやっている男子高校生
男遊びをしていると豪語しているが本当は処女のモデル志望女子高生
元軍人で子供に厳しく接しているが、本当はゲイである父親
など当時のアメリカ社会にぐさっとくるものがあったようです。
また、この映画の撮影を担当したアカデミー賞常連撮影監督、コンラッド・L・ホールによって様々な印象的カットが生み出されています。
最後にそれを紹介して終わりにしましょう!!
まず一つ目
アメリカンビューティーといえばこのカット!!
このカットが全てを物語っていると言っても過言ではないカットです。

これぞ、アメリナンビューティー!

やけに印象に残るこのカット。
綺麗に中を舞うゴミ袋
つまり、綺麗だと思われている物は全部ゴミみたいな物だというメッセージが込められていたようです。
いかがでしたでしょうか?
アメリカンビューティー
大人の映画好きには楽しんでいただける皮肉満載の作品だと思います!!