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テネット 完全解説 オープニングがエンエィング? 決まった未来は変えられない
今回は9/18日に公開されたクリストファーノーラン監督の最新作である「TENET」について完全解説していきたいと思います。
キャスト
感想
はっきり言ってこの映画「TENET」は一回見ただけでは理解不可能でしょう。
難しすぎますね、、、、
正直、物理学者とかでも一回は難しいんじゃないですかね。
なぜなら
ストーリーに関する説明が少なすぎて「逆行」どころじゃないんですね。
え、いつの間に逆行してたの?
その描写あったっけ?
などと言う瞬間が何回かございました。
まあ、どちらにしても解説がないと難しいかと思いますので、ネタバレ全開で解説していきます!
解説とあらすじ
◉オペラハウスの謎の男はニールだった!
冒頭のシーンはオペラハウスでのテロシーンから始まります。
主人公のCIA捜査官はテロに参加するふりをして実は仲間のスパイの救出と謎の物体の回収を任務としていました。
そこで、敵に正体がバレ殺されそうになりますが、間一髪のところで逆行する銃を放つ男に救われます。
そうです。後にわかりますがこれが主人公の相棒となるニールだったのです。

主人公はバックにつけているオレンジ色紐からこのことをラストで理解します。
ちなみにこのオレンジ色紐はまた後で登場する重要なアイテムですので頭の片隅に入れておいてください。
その後主人公はオペラハウスを爆破して脱出を試みますが任務は失敗します。
目覚めるとロシア人に線路で脅されていると言う悪夢。
情報を吐かないと仲間を殺すと脅されます。
しかしそこは主人公、さすがCIAです。
CIAお手製の自殺薬を飲み込んで自殺を試みます。
◉主人公、最初の逆行体験は実はここ!!
目覚めるとベットの上。
見知らぬおじさんが立っています。
「合格だ」
全て試験だったと言うのです。
「歯も治しておいた」
つまりこの時点で逆行を主人公は経験していると言うことを示唆しています。
数多くいるCIAのスパイの中で唯一の合格者となった主人公。
これにてTENETの一員となります。
TENETの目的は第三次世界大戦を防ぐこと!
TENETの目的を知るために主人公は女性科学者のバーバラの下へいきます。

そこで主人公は逆行する拳銃を目にします。
バーバラは言いました。
「未来から送られてきたと。壁と一緒に」
そこで主人公はTENETの目的を聞かされます。
第三次世界大戦を防ぐ
第三次世界大戦とはこの世界が逆行し、消滅して亡くなることを意味しています。
主人公はこの銃弾の出どころを探ろうとインドに向かいます。
そのインドで協力者のニールと初めて出会います。

ここでニールは
主人公が任務中はアルコールを飲まないことや、ダイエットコークが好きなことなどを知っていると
伏線が散りばめられています。
ニールは未来から逆行してきたから知っているのでしょう。
主人公はニールと共に武器商人の家に進入します。
武器商人のプリアに話を聞くと彼女もTENETの一員だったと判明します。

彼女によると逆行する銃弾の出どころは
ロシア人の武器ディーラー、アンドレイ・セーターだと言うことを知らされます。

彼が未来と過去の仲介人になっていると言うのです。
主人公としてはセイターに合わなければいけないですよね。
でもどこにいるかわからない、、、
そこで主人公はセイターの奥さんに会うことにします。
でも単に奥さんのキャットことキャサリンに会うだけでは紹介してもらえませんよね。
◉ラストシーンはこのマイケルケインとのやりとりより前に起きたということになる!
そこで主人公はマイケルケイン演じるMI6の連絡役にレストランで合います。
そこでセイターとキャットの夫婦関係が悪いことを聞きます。
この場面で地味に重要なことをこの連絡役の男が言っています。
ストルスクトゥエルブで爆発が起きたということです。
最後の挟み撃ち作戦をした戦いのことを指しており、
どういうことかというと、
ラストで描かれる挟み撃ち作戦のストルスクトゥエルブでの戦いはこのイギリス人との食事シーンより前に起きているということです。
鑑定士のキャットは以前、セイターに贋作(偽物)の絵を売っていました。
そのことがセイターにバレてしまって脅されている状態にあるというのです。
離婚するというのなら、警察にそのことを言って息子とお前を引き離してやると言った具合でしょう。
そこで主人公はキャットに会うことにします。
主人公はキャットに条件を提示します。
セイターの保管している贋作の絵を盗み出す代わりに、セイターを紹介するようお願いします。
ここまでが主人公とニールが担う最初の任務になります。
ここまでの流れをまとめると
主人公は逆光の武器の出どころを探っているとロシア人の武器商人のセイターに行き着く
セイターに会うために奥さんのキャットに会う
キャットはセイターにDVを受けていたが、以前贋作の絵を売ったことを警察に言われることを恐れて離婚できずにいた
そこで主人公とニールは贋作の絵を盗み出す代わりに、セイターに会わせるようキャットと交渉
贋作の絵が保管されているfree portに進入
free portに進入する主人公とニール
そこで2人は逆行する謎のマスクの男と対峙します。
その男が後に主人公自身だということがわかります。
その逆行する人物(未来の主人公)は取り逃し、贋作の絵も盗み出すことはできません。
しかし、主人公は「キャットに贋作の絵は処分した」と嘘をつきセイターと会うことに。
そこで主人公はセイターが追っている「プルトニウム」をタリンで奪う代わりに、妻のキャットを自由にするよう持ちかけます。
◉一番難解な車での戦闘シーンを解説!!
主人公とニールはプルトニウムを奪うためにセキュリティー会社の車を襲います。

プルトニウムは無事奪うことはできたのですが、前から逆行する車がきます。
この映画最難関のシーンがこちらでしょう。
その逆行車には逆行するセイターが乗っており、マスクをしていました。
人質のキャットは順行です。その証拠にキャットは赤いドレスをきていました。

キャットを助けたければスーツケースを渡せ!
というのです。
そこにもう一台の逆行する車がやってきます。

後にこれは主人公自身が乗っている車だとわかります。
主人公は仕方なくプルトニウムの入ったスーツケースを渡しますが、中身は車の中に隠しています。
そして車に残されたキャットも救いますが、すぐセイターの手下につかまってしまいます。
つかまった主人公とキャットはある倉庫に連れて行かれます。
倉庫ではキャットは逆光の部屋、主人公は順行の部屋に連れて行かれます。
そこで逆行する弾に打たれるキャットを見て、このままでは危ないと思いプルトニウムの場所を言ってしまいます。
その時、TENETの部隊が主人公を助けにきます。
それを見てセイターは回転扉に入り過去に戻り逆光の世界に行くのです。
そこで先ほど行われていたキャットへの拷問シーンへと繋がります。
救出後
主人公は過去に戻りプルトニウムを取り戻すことを決意します。
ここで初めて主人公は過去の世界へ行きます。
過去の世界で初めて車に乗り運転していると先ほどまでの主人公とセイター(キャットが人質)のシーンに出くわします。

ここで逆行してくる車が自分だったと知るわけです。

結局セイターからプルトニウムを取り戻すことができず、目覚めるとニールに救出されていました。
ここでおそらくこの作品の本質とも言える発言がニールの口から飛び出します。
「一度起きたことは変えられない」
つまり、この映画は過去に戻ろうが逆行しようが一度起きたことは変わらないと言っているのです。
◉謎の逆行男は未来の主人公だった!!
オスロの空港へ向かいます。
逆行マシンのあるオスロ空港で時間を順行に戻すことでキャットの傷を直すためです。
しかし主人公は飛行機の爆風で空港内に弾かれてしまいます。
そこで登場するのが中盤ごろにあった逆行する謎の人物との格闘シーンです。

ここで逆行する謎の人物が主人公だったとわかりますね。
描かれていませんが、この後に3人は回転扉に入り時間を順行に戻したということでしょう。
なのでキャットの傷も治ります。
プリアのもとへ
主人公がプリアに会いに行くと、プリアは全てのことを知っていました。

そしてノルウェーのトロンハイムに向かうよう指示します。
そこで最終決戦があるというのです。
◉セイターの死は世界の死
セイターは自分が死ぬとアルゴリズムが作動し、世界が逆行するようになっていたのです。さらにややこしいことにセイターは末期癌を患っており、自殺するつもりだったというのです。
キャットがいうには、自殺するなら夫婦が最後に幸せを感じていたベトナム旅行だというのです。そこでキャットがベトナム旅行の過去に戻る間に、主人公とニールはセイターのアルゴリズムを奪うという作戦に出ます。
◉ストルクス12でのアルゴリズム奪還作戦!!
ストルクス12で地下に埋まっているアルゴリズムを奪うため順行チームと逆行チームで時間の挟み撃ち作戦を行うことに
順行チームは地下に埋まっているアルゴリズムを奪うため
逆行チームはすでに任務を終了した時点から順行チームが進むための経路確保のために爆破で道整備をします。
◉ニールが身代わりとなり死亡
主人公とリーダーのアイブスは地下に行きアルゴリズムを奪還しようとしますが、鉄格子に鍵がかかっており到達できません。
鉄格子の向こう側には冒頭で登場したオペラハウスで見たオレンジ色の紐のついたバックパックを背負った男が死んでいました。
一方ニールは、未来から逆行してきて急いで車に乗り、地下にいる主人公とアイブスを引き揚げます。
◉セイターがキャットに殺される
時刻を同じくしてキャットはセイターを殺します。
合図を待たず殺してしまったキャットですがなんとか主人公たちが間に合ってよかったです。
◉黒幕は主人公だった!!
任務完了後主人公はニールに問います。
「誰に雇われたんだ?」
「君だよ」
ここで全てのTENETの黒幕は主人公だったのだと知るのです。
◉任務完了後、、、
全てが終わった後、キャットと息子の前にプリアが現れます。

秘密を知り過ぎたキャットを殺しにきたのです。
キャットと息子は殺さないと言ったプリアですがそれは嘘でした。そんなプリアの前に主人公は現れ、プリアを殺すのです。

幸せそうな2人を主人公が見つめてこの映画は終わります。