A beautiful mind 感想 レビュー
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A beautiful mind 感想 レビュー

まずは予告をご覧ください。

ビューティフル・マインド』(原題: A Beautiful Mind)はノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描く物語。アカデミー賞では作品賞監督賞助演女優賞脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)脚本賞主演男優賞助演女優賞を受賞した。


あらすじ


  • 時代背景

1947年、アメリカでは数学者が日本軍の暗号を解読し、第2次世界大戦を終結に導いたと評価された。その後アメリカ軍の新たな脅威は、共産主義国家のソ連となっていました。


  • ナッシュ均衡を見つけるまで

そんな中、数学、物理学でアメリカトップクラスのプリンストン大学には将来を担う学者を志す若者たちが集まってきた。その中に主人公のジョンナッシュもいた。彼は、この世の全てのものを支配できる理論を見つけることを目指し、授業も出席せず教科書すらも読まなかった。そんなジョンナッシュを彼と同じ奨学金で大学に入ったマーティン・ハンセンを含む複数の同級生たちは小馬鹿にしてからかっていた。

そんな彼の唯一の心の拠り所となったのは同じルームメイトのチャールズだった。彼はいつも一人のジョンナッシュを気遣い、評価してくれた。

その後、ジョンナッシュは「ナッシュ均衡」というそれまでの経済の常識を覆す画期的なアイディアを発見しそれが認められ、当時最高の軍研究機関であるMIT(マサチューセッツ工科大学)のウィーラー研究所に入ることができる。


  • 国の重要人物として国家機密の任務に

5年後、研究チームの主任となったジョンナッシュはペンタゴンで暗号の解読をさせられる。その暗号がソ連のスパイの潜入ルートであると解読できると、オッペンハイマーが指揮した原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン計画」を監察していたCIAのパーチャーという男に目をつけらる。彼に引き入れられ国のある極秘任務につくことになるジョンナッシュ。その極秘任務とはソ連の小型原爆の脅威からアメリカを救うための暗号解読で、解読する暗号は『ライフ』『ニューズウィーク』などの雑誌の記事の中に隠されているというものだった。ナッシュは暗号の掲載される雑誌を毎週購入しては、その記事を見て、文字の配列パターンから暗号を解読し、解読結果を極秘書類として、ケンブリッジの指定されたある館のポストに夜な夜な投函しにいく。

  • 恋に落ちるナッシュ

ジョンナッシュは自分が講義をしている時の生徒であったアリシアと恋に落ちます。アリシアには極秘任務のことは言わず愛を育み二人は結婚し子供を設けます。


※ネタバレ注意

以降でこの作品のネタバレがあります。


  • ジョンナッシュの言動を不審に思い始める妻のアリシア

ある夜、ジョンナッシュはいつものように解読結果をポストに投函しに行く。その時、突然、パーチャーが車で現れた。「早く乗れ。尾行されている」。ただならぬ空気を感じたジョンナッシュは車に乗り込む。後からのソ連のスパイの車の追従、射撃から命辛々逃げ切りなんとか家に帰る。

家では心配して待っていた妻のアリシア。しかし極秘任務のため、妻アリシアからの追求にも濁した答えをする。不審に思った妻アリシアは一本の電話をする。


  • 自分の親友であったチャールズや国の仕事も幻覚だったと知る

ジョンナッシュが大学で講義をしていたときに現れた不審な男たち。男たちは自らをマッカーサー精神科病院の医師だと名乗る。医師のローゼンはジョンナッシュに診断を下す。その内容はジョンナッシュは、重い統合失調症に罹っており、現実と幻覚の区別がつかない状態に陥っている。極秘任務の暗号解読の諜報活動も、それを依頼してきたパーチャーも彼の親友チャールズも彼が作り上げた幻覚だった。

信じられないような診断結果に唖然とする妻のアリシアだが、ジョンナッシュが毎回投函していた極秘任務用のポストに極秘書類が封も切られずに、山のように溜まっているのを見て病気を確信する。


  • 献身的な妻の支えとノーベル賞へ

妻のアリシアは病気とわかったジョンナッシュを献身的に支える。夫婦の愛を確かめ合いたいときにインスリン注射で精力の低下した夫に家のガラスをコップで叩き割りたくなるほどの怒りと不満がこみ上げることも、車で娘を連れてどこかに逃げようとしたくなる時もあったがなんとか持ち堪える。

ジョンはいつまでもチャールズの姪が大きくならないことに違和感を覚えたことをきっかけに幻覚という事実を受け入れ戦えるまでになった。

その後大学への出入りを許可され日々研究に明け暮れる。独特の歩き方をし周囲とは少し違う雰囲気を持つジョンは「プリンストンの幽霊」と陰で馬鹿にされるが、ノーベル賞を受賞するまでになった。


事実と映画の解離点

映画内→ジョンナッシュは大学院時代から総合失調症に悩まされていた。

事実→大学院時代は発病しておらず実際にはもっとあとのこと


伝記では描かれていたが、ジョンナッシュは同性愛であり、研究所で男性を関係をもったことがある。しかしこの映画ではそのような描写はない。


妻のアリシアが10年近く病院に通い続けジョンナッシュを支えたことを映画では描写していたが実際にはこの二人は離婚している。さらにジョンナッシュは看護師の女性と再婚し子供を儲けているが二人を捨てたという事実まで存在する。ただし、妻のアリシアとは1990年代には元の関係を取り戻し、2001年に本人同士で再婚している。


  • ナッシュ均衡とは

ナッシュ均衡は、他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせである。ナッシュ均衡の下では、どのプレーヤーも戦略を変更する誘因を持たない。

代表的な例としてあげられるのは囚人のジレンマと言われるものである

囚人のジレンマとは、お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、この現象のことをさす。


劇中では、ジョンナッシュが金髪の女性を見てこの概念を思いつくというシーンが描かれていた。


友たちに誘われて合コンみたないものに行くのですが、そこにとても美しい女性がいました。その女性を男性陣はみんな興味を持つ。

しかし、ここでジョン・ナッシュは考える。

この美しい女性は、決して自分を選ばないだろう。

それよりもハンサムなあいつとシケこむんじゃないか。

でも、そうするとあいつ以外はみんな「敗者」になってしまう。

なぜなら、みんながその女性のところに集まってしまえば、

他の女性陣は面白くないから「つまらない」と考える。

男性陣だってハンサムなあいつ以外はみんな「ちぇっ」となるわけです。

どうすれば、いいのか?

ジョン・ナッシュは仮説を立てます。

「あの美しい女性を排除してしまえばいいのではないか?」

つまり、一人突出して美しい女性をみんなが「選んではいけない」と規制する。

そうすると、男性陣は他の女性と話すようになり、結果として勝者が増えるのではないか?


これがナッシュ均衡を思いついた瞬間です。

  • 評価

事実と異なると指摘されることも多々ある作品ですが、ナッシュ均衡という斬新なアイディアの背景にあった一人の学者の数奇な人生を目の当たりにする2時間は、無駄にはならないとは思う。ぜひご覧ください。


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